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口内炎
アフタ性口内炎
いわゆる一般的に言われている口内炎です。
原因
原因は多くの場合不明ですが、免疫低下、ビタミン不足、虫歯などの刺激、などで発生します。通常は放置しても治癒しますが、治癒しない場合や食事、発音に障害がある場合は、治療が必要です。
口唇に発生したアフタ性口内炎 舌に発生したアフタ性口内炎
治療
一般的には、ステロイド含有軟膏の塗布、含嗽剤の使用、休養、など
ヘルペス性疾患
症状
ヘルペスウイルスによる感染。口唇ヘルペスが多いが、口腔内の口蓋、歯肉、咽頭にも発生する。
初期には水疱(水ふくれ)ができ、その後破れ、かさぶたになって治癒する。
口内炎によく似ている。
口唇に発生したヘルペス性口内炎 口蓋に発生したヘルペス性口内炎 舌に発生したヘルペス性口内炎 頬粘膜に発生したヘルペス性口内炎
原因
疲労などによる免疫低下、虫歯や歯石などの刺激による粘膜の傷口からの感染、など。
治療
免疫回復のため休養、ヘルペス用軟膏の塗布、抗ヘルペス剤の服用、含嗽、など
口腔内良性腫瘍
口腔内に発生する腫瘍は、良性が多く、ほとんどの症例で摘出手術が適用される。
放置により、大きくなる場合が多いので、早期受診が重要である。
手術によりほとんどは治癒し、再発も少ない。
繊維腫(良性)
虫歯や不適合な義歯、歯石などの慢性的刺激が原因で腫瘍が発生する場合が多い
不適合な義歯により、上の前歯が下口唇に咬みこみ発生した 腫瘍を切除した この症例は、不適合な義歯を長期間使用した結果、発生したと思われる。常に下唇を上の歯で咬んでいたようだ。手術により摘出し、治癒した。
乳頭腫(良性)
舌に発生した乳頭腫。原因は不明であるが上下の歯で舌を挟み込むクセがあり、長期間の慢性的刺激によって発生したと思われる。
手術および歯の鋭縁を丸めて、治癒した。
直径7㎜の腫瘍 腫瘍のクローズアップ 切除の直後 縫合したところ。一週間このまま 手術後、二週間で完治した。 この症例は、不適合な義歯を長期間使用した結果、発生したと思われる。常に下唇を上の歯で咬んでいたようだ。手術により摘出し、治癒した。
粘液囊胞
唾液の通り道である導管とよばれる管がつまることにより、唾液が貯留して発生するもの。
本当の意味では腫瘍ではない。つぶれたり、膨らんだりを繰り返すのが特徴。
自然に治癒することは少なく、経過が長いと腫瘍化することがある。
下唇、頬粘膜、舌を咬むクセがある場合に発生しやすく、小児の下口唇で発生する頻度が特に多い
手術により治癒する。
舌に発生した粘液囊胞。上下の歯で咬みこむクセがあった頬粘膜に発生した粘液囊胞。奥歯で頬を咬むクセがあった手術所見。粘液囊胞の周囲には、米粒程度の唾液腺が多数存在していた粘液囊胞と唾液腺を摘出したところ